八月二十二日、今月もまた麦流先生運転の車に同乗
嵩山の浅間神社へ向かう。
さあここが登り口、と下車したところに急な階段がある
丸太が歩幅にあうようにできていないので、とてもチグハグ
まず足、腹 頭の三社から構成された古代そのままが残されて
いる。
汗をかきかき腹にあたるコノハナサクヤヒメのミコトが祀られて
いる社までのぼった。風は深山をぬけてくるので、天然のエアコンだ。
社殿を右に折れると、巨岩がつらなり、ほんとうにカミサマの
定住地であることが、わかった。神秘、厳粛、幽邃などと
ひごろ無縁のことばが、はっきりと浮かんでkた。
蔀戸のけら穴抜くる秋の風 彦坂 艶子
汗をかき息災祈る山の神 森下 全秀
走り根の岩を絡める秋思かな 河合 澄子
紅つけし子を真ン中に踊りけり 川合 史浩
炎昼や何はともあれ検診日 本多 尚子
岩襖並み秋蝉の声を堰く 岩瀬 麦流